大人になってからチェロを始めるあなたへ:0度?

同じ音が0度じゃないわけ

こんにちは、つかなむです。
今回は、音程の中でも差を表す「度」について解説します。


同じ音が「0」ではなく「1度」な理由

一般的には、差がない場合「0」と考えますよね。
でも音楽では、同じ音の場合でも「1度」と数えるのがルールです。
これは長い歴史の中で定着した表現なので、現代ではそれが当たり前になっています。


「0度」が使われない歴史的背景

音程という概念は、ギリシャ・ローマ時代(紀元前350年~300年頃)には確立されていたとされています。しかし、数学的な「0」の概念が生まれたのは7世紀初めのインドでした。位取り記号としての「0」は紀元前1800年頃のバビロニアで発明されましたが、古代ギリシャでは「0」という概念そのものが否定的に捉えられていました。

そのため、音楽理論に「0度」という表現は取り入れられず、同じ音は「1度」とされたのです。特に、西洋音楽の理論では7音間の関係を基に構築されているため、「0度」がなくても不都合はなかったようです。


音楽の世界では、慣習や歴史が深く関わっています。同じ音が1度である理由を知ると、音楽理論がさらに面白く感じられるかもしれませんね。それでは、またお会いしましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました