こんにちは、つかなむです!
今回はボウイングのお話です。飛行機の「ボーイング」ではありませんよ(笑)。弓のアップとダウンについてです。
弓の動きでは、ダウンは「冂」で、アップは「V」で表現されることが多いですね。場合によっては、ダウンが「凵」で表されることもあります。これらの記号が楽譜にあると、どちらの方向で弓を動かすべきかが分かりやすいですね。
ボウイングの統一はいつから?
実は、オーケストラで弦楽器奏者のボウイングが統一されるようになったのは、19世紀からです。それ以前は、奏者たちは各自の解釈で弓を動かしていました。
ドイツの指揮者 ハンス・フォン・ビューロー は、現代的な指揮者像を確立した人物として知られていますが、彼もボウイングの統一に力を入れた一人です。これにより、オーケストラ全体が調和した音楽を奏でる基盤が作られました。
また、ブルーノ・ワルター は、音楽の感情表現や叙情性を重視し、ボウイングにも細かな指示を与えたことで知られています。彼のアプローチは、オーケストラ全体の音色を調和させることを目的としていました。
さらに、ウィルヘルム・フルトヴェングラー は、演奏者が一体感を持つことを大切にし、ボウイングの統一を図ることに注力しました。彼の工夫により、オーケストラの各パートが調和し、音楽表現がより豊かになったといわれています。
アップとダウンの基本
弦楽器を始めたばかりの頃は、「弓のアップとダウンを同じように弾く」ということを教わりますよね。これは、演奏の基礎として非常に大切なことです。
基礎が身についたら、アップとダウンそれぞれの性質を活用して表現力を高めていきましょう。例えば:
- アップの動きで歌うように演奏する
- ダウンアップを繰り返してクレッシェンドする際は、アップで音量を増やす意識を持つ
- 指の移動はダウンの直前に行う(弓を動かす直前に左手がわずかに先行することで、音の明瞭さが向上します)
もし「音がはっきりしない」「クレッシェンドがうまくいかない」と感じたら、これらのポイントを意識してみてください。
それではまた!
次回もチェロに関する面白い話題をお届けします🎻
コメント