こんにちは、つかなむです
今回は「スタッカートとマルカート」についてお話しします。
どちらもアーティキュレーション記号として、楽譜の中で演奏方法を指示する重要な記号です。見た目は小さな記号ですが、音楽のニュアンスを大きく左右する力を持っています。
スタッカート(staccato)とは?
スタッカートは「音を短く切る」という指示です。
- 記号:音符の上や下に「・」がつく
- 意味:その音を短く、歯切れよく演奏する
- 響き:軽やかで跳ねるような印象
スタッカートは、まるで言葉の“語尾をはっきり区切る”ような感じ。特にリズミカルなパッセージでよく使われ、演奏にキビキビした印象を加えます。
スタッカートの弾き方のコツ(チェロ編)
- 弓を弦から離すように、軽く跳ねる感覚で
- 弓のスピードと圧を調整して、音を詰めすぎないように
- リズムが崩れないように、テンポをキープ
スタッカートの演奏は“軽やかさ”が命。緊張せず、リラックスして弓を動かしましょう!
マルカート(marcato)とは?
マルカートは「音を強調する」という指示です。
- 記号:音符の上や下に「^」のような記号がつく
- 意味:その音を際立たせるように、しっかり弾く
- 響き:力強く、印象的なフレーズに
マルカートは、音の“言葉のアクセント”のようなもの。重要な音やフレーズを際立たせるために使われます。
マルカートの弾き方のコツ(チェロ編)
- 弓のスピードと重みを使って、音に芯を作る
- 弓を弦にしっかり乗せ、始まりをはっきりと
- ただ強くするだけではなく、方向性と意志をもって弾くこと
マルカートは、「ここを聴いてほしい!」という意思表示。主張しすぎず、でも確実に伝える感覚をつかみましょう。
スタッカートとマルカートの違いを比べてみよう
記号 | 意味 | 響きの特徴 | 弾き方のポイント |
---|---|---|---|
スタッカート(・) | 短く切る | 軽やか、跳ねる | 弓を弦から軽く離す |
マルカート(^) | 強調する | 力強く、主張あり | 弓にしっかり乗せて弾き出す |
この2つの記号は、見た目も音のニュアンスも全く違います。どちらも曲の中で重要な“表情”を担っているので、しっかり使い分けられるように練習しましょう!
楽譜を読む楽しさを広げよう!
楽譜には、ただの音符以上に、表現のヒントが詰まっています。 スタッカートで軽やかに、マルカートで堂々と——その違いを感じながら演奏すると、音楽がぐっと楽しくなりますよ!
いろいろな楽譜で、スタッカートやマルカートを探してみてくださいね。
まとめ
- スタッカートは音を短く切る表現、マルカートは音を強調する表現
- 弓の使い方、リズム感、音の始まりに注意して演奏しましょう
- 記号を正しく理解することで、より豊かな演奏が可能になります
次回もお楽しみに!
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