こんにちは、つかなむです
今回は「楽譜を早く読む練習法」についてお話しします。
楽譜を読む力、いわゆる「初見力」は、筋トレのように積み重ねで必ず伸びていきます。特にチェロのようにポジション移動や運指が大切な楽器では、初見力アップが演奏の安定感につながります。
初見力アップの考え方
楽譜を読む力には3つの要素があります。
- 読む速さ
- 先を予測する力
- 型のストック(パターン認識)
これらをバランス良く鍛えることがポイントです。
効果的な練習方法(この順番がおすすめ)
① 毎日1曲 初見練習
- 1日1ページでもOK
- クラシックでもポップスでも簡単な曲でOK
- 間違っても止まらないこと優先!
- 超ゆっくりでも一定のテンポで止まらずに弾く
おすすめ楽譜:
- 「こどものバイエル下巻」
- 「やさしいクラシック名曲集」
- 「初見練習用楽譜」(検索するとたくさんあります)
② 音程や和音のパターン学習
楽譜は「音符を1つ1つ読む」より「かたまりで見る」方が断然速いです。
例えば:
- ド→ミ(3度)
- ド→ソ(5度)
- 和音(C、F、G)
これらを見た瞬間に指が動くようにしましょう。カードやアプリでトレーニングするのも効果的です。
③ リズム読み練習
拍感とリズム感がないと楽譜を追いかけるのが難しくなります。手拍子や声に出してリズムを読む練習がとても効果的です。
練習例:
- 4分音符、8分音符、16分音符の手拍子
- リズムだけ読む練習本(リズムとソルフェージュ系)
④ 音を見て即座に指が動く練習
チェロの場合は特に、運指パターンのストックを増やすことが大切です。
おすすめ練習:
- 音階(C、G、D、F、B♭など)
- 簡単なアルペジオ
- 簡単なカデンツ(I-IV-V7-I)
チェロでのカデンツ練習の具体例
【Cメジャーのカデンツ(I–IV–V7–I)】
I(C):ド–ミ–ソ
IV(F):ファ–ラ–ド
V7(G7):ソ–シ–レ–ファ
I(C):ド–ミ–ソ
チェロでは低音のルートだけを弾いたり、重音で響きを確認したりすると効果的です。様々な調でも練習すると指の反射が鍛えられます。
継続のポイント(目安)
やること | 時間 | 頻度 |
---|---|---|
初見練習 | 5〜10分 | 毎日 |
音程・和音学習 | 5分 | 週3〜4回 |
リズム練習 | 5分 | 週2〜3回 |
運指パターン練習 | 5分 | 週3〜4回 |
最後にアドバイス
最初は遅くても全く問題ありません。初見力は「読む筋肉」と「指の反射」が育てば、確実に速くなります。
焦らずコツコツ続けましょう。筋トレと同じで、やればやるほど上達します!
必要であれば、具体的な教材や練習メニューもご提案しますので、お気軽にご相談ください!
それではまた!
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